家具日用品大手・ニトリホールディングス(HD)が創業の地、北海道で物流網の改革に取り組み始めた。輸送費などが高騰する中、2025年までに分散する物流センターを自社物件に集約し、コスト削減を図る。その第1弾「石狩DC」が9月末に稼働。従業員の負担を減らす工夫など、労働力不足の課題にも向き合う。

札幌市街から車で30分ほどに位置する石狩湾新港の隣接地で、延べ床面積7万m2超の物流施設が9月末から稼働する。ニトリHDが建てた「石狩DC(在庫保管型物流センター)」、船の積み荷を港湾で受け入れ、輸送コスト削減を図る施設だ。北海道はニトリ創業の地。だが、思い入れだけでこの地を選んだのではない。これは今後に直面するであろう課題を克服するための挑戦だ。
ニトリHDは2022年2月期決算で35期連続の増収増益を達成した。同社の成長戦略は出店数の増加がエンジン。現在は32年までに「3000店舗・売上高3兆円」を目標としている。22年2月期時点の店舗数は本業の「ニトリ」のほか、インテリア雑貨の「デコホーム」やホームセンターの「島忠」を合わせ、国内外で801店舗。23年3月期はさらに141店舗を増やし、36期連続の増収増益を見込む。
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6/20ウェビナー開催、「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」

近年、ChatGPTをはじめとする生成AI(人工知能)の進化と普及が急速に進み、私たちの生活やビジネスに革新をもたらしています。しかし、注意が必要なリスクも存在します。AIが誤った情報を生成する可能性や倫理的な問題、プライバシーの侵害などが懸念されます。
生成AIの利点をどのように理解し、想定されるリスクに対してどのように対処するか。日経ビジネスは6月20日(火)に「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」と題したウェビナーを開催します。日経ビジネス電子版にて「『AI新時代』の落とし穴」を連載中の米シリコンバレーのスタートアップ企業、ロバストインテリジェンスの大柴行人氏を講師に迎えて講演していただきます。
通常の日経ビジネスLIVEは午後7時に開催していますが、今回は6月20日(火)の正午から「日経ビジネス LUNCH LIVE」として、米シリコンバレーからの生配信でお届けします。ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。
■テーマ:「AIバブル」の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う
■日程:6月20日(火)12:00~13:00(予定)
■講師:大柴 行人氏(ロバストインテリジェンス共同創業者)
■モデレーター:島津 翔(日経BPシリコンバレー支局 記者)
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス、日経クロステック、日経クロストレンド
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員は無料となります(事前登録制、先着順)。視聴希望でまだ有料会員でない方は、会員登録をした上で、参加をお申し込みください(月額2500円、初月無料)
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