KDDIは7月に発生した大規模通信障害について、原因や再発防止策を発表した。だが、個人や企業の不安は尽きない。米マイクロソフトのチャットサービスも接続しにくくなった。ネットワークの寸断を教訓に、利用者も通信会社も「複線化」で緊急時に備える動きが進む。

KDDIは通信障害のおわびとして総額約75億円分を返金する(写真=共同通信)
KDDIは通信障害のおわびとして総額約75億円分を返金する(写真=共同通信)

 KDDIは7月2日の障害が起きたきっかけについて、ネットワークをつなぐルーターの定期交換時に古いマニュアルを参照した人為的ミスにあったと公表した。3655万人の契約者におわびとして一律200円を払うなど、総額約75億円分を返金する。

 作業手順の管理ルールや、通信が渋滞する輻輳(ふくそう)の制御設計を見直すなど、再発防止策も決めた。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り962文字 / 全文1264文字

【春割/2カ月無料】お申し込みで

人気コラム、特集記事…すべて読み放題

ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。