自動車部品世界最大手の独ボッシュが2021年に稼働した半導体工場を、日系メディアとして初めて取材した。データと人工知能(AI)を駆使して生産性を高め、世界的な電気自動車(EV)シフトによる需要増にも対応している。米テスラのように基幹部品の内製に動く完成車メーカーも出るなかで、システム一式を握る強さに磨きをかける。

ボッシュの半導体の最新工場では、300mmのウエハーをベースにした自動車向けの半導体も生産している。
ボッシュの半導体の最新工場では、300mmのウエハーをベースにした自動車向けの半導体も生産している。

 世界最大の自動車部品サプライヤーが、その強力なビジネスモデルを示すような工場だ。

 ボッシュは2021年6月、独東部ドレスデンに半導体の新工場を開いた。同社の単独投資として過去最大となる10億ユーロ(約1400億円)を投じた。22年7月13日には、開発・生産の強化に26年までに30億ユーロを投じる方針を新たに示した。

 ボッシュは車載センサー半導体の世界首位。自社開発の半導体を自動車システムに組み込み、システム一式で付加価値を高めて販売している。新車1台に搭載するボッシュの半導体の数は、16年の平均9個以上から19年には17個以上に増えた。

 7月13日、日系メディアとして初めて新工場を取材する機会を得た。工場4階のクリーンルーム内には巨大な製造装置が並び、天井のレールに沿って半導体を載せた運搬機械がひっきりなしに動いている。同工場では300mmのウエハーをベースに半導体を製造している。

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