パソナグループが本社機能の移転を進める兵庫県・淡路島で、座禅などを体験できる新たなサービスを事業化した。禅にヨガを組み合わせた独自の瞑想(めいそう)プログラムを開発し、個人客だけでなく団体客も引き寄せる。新型コロナウイルス禍を経て、働き手の心身の健康「ウェルビーイング」に配慮する企業が増えていることを映す。

パソナグループが淡路島に設けた禅体験施設。座禅を続けるだけでなく、体を動かしながらヨガの呼吸法やポーズも取り入れ、心身をリラックスさせる
パソナグループが淡路島に設けた禅体験施設。座禅を続けるだけでなく、体を動かしながらヨガの呼吸法やポーズも取り入れ、心身をリラックスさせる
(写真=行友 重治)
(写真=行友 重治)

 地上からの高さが最大14mあるウッドデッキの上で座禅を組み呼吸を整える。ウッドデッキは全長100m。辺り一帯には緑豊かな自然が広がり、まるで森の上に浮いているような気分になる。

 淡路島北部の山沿いにある「禅坊 靖寧(せいねい)」。パソナグループと子会社が開いた禅の体験施設だ。建築界のノーベル賞ともされる「プリツカー賞」を受賞した建築家、坂茂氏が設計を手掛けた。

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