経営破綻した自動車部品大手マレリホールディングス(旧カルソニックカンセイ)の再建で「隙間風」が吹いている。法的整理の一つである簡易再生手続きで、約4500億円の債権放棄を強いられる金融機関から不満の声が漏れる。半導体不足や資材高騰で自動車業界の経営環境が厳しさを増す中、かつての名門メーカーは輝きを取り戻せるか。

(写真=ロイター/アフロ)
(写真=ロイター/アフロ)

 「いったい誰のため、何のためにこちらが債権放棄という血を流してまで助けなければならないのか。そこがはっきり見えてこない」

 事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)による再建を断念し、法的整理の一つである簡易再生手続きを進めるマレリホールディングス。同社と取引のある金融関係者は不満を隠さない。再建を引っ張る主役が見当たらないという事情のようだ。

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