(写真=竹井 俊晴)
(写真=竹井 俊晴)

 安倍晋三元首相は内政と外交の両面で強い指導力を発揮し、特に外交・安全保障政策で大きな成果を積み上げた。第2次政権が7年8カ月もの長期安定政権となったのは、1年の短命に終わった第1次政権の反省を生かしたためだ。「まず目に見える実績を積み重ね政権を安定させる。したたかな現実主義が重要だと気づかされた」。こう何度も聞かされたものだ。

 2012年12月に政権に返り咲くや、まず取り組んだのがデフレ・円高対策だった。「アベノミクス」を掲げて経済再生に注力。好調な経済と国政選挙6連勝による政権基盤の安定を背景に、世論の強い反発があった安全保障関連法など外交・安保の難題に挑み、2度の消費税率引き上げも実現。「自由で開かれたインド太平洋」を提唱し、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉では米国離脱後も残る国々との間で発効にこぎ着けた。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り943文字 / 全文1314文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。