(写真=竹井 俊晴)
(写真=竹井 俊晴)

 安倍晋三元首相は内政と外交の両面で強い指導力を発揮し、特に外交・安全保障政策で大きな成果を積み上げた。第2次政権が7年8カ月もの長期安定政権となったのは、1年の短命に終わった第1次政権の反省を生かしたためだ。「まず目に見える実績を積み重ね政権を安定させる。したたかな現実主義が重要だと気づかされた」。こう何度も聞かされたものだ。

 2012年12月に政権に返り咲くや、まず取り組んだのがデフレ・円高対策だった。「アベノミクス」を掲げて経済再生に注力。好調な経済と国政選挙6連勝による政権基盤の安定を背景に、世論の強い反発があった安全保障関連法など外交・安保の難題に挑み、2度の消費税率引き上げも実現。「自由で開かれたインド太平洋」を提唱し、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉では米国離脱後も残る国々との間で発効にこぎ着けた。

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6/20ウェビナー開催、「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」

 近年、ChatGPTをはじめとする生成AI(人工知能)の進化と普及が急速に進み、私たちの生活やビジネスに革新をもたらしています。しかし、注意が必要なリスクも存在します。AIが誤った情報を生成する可能性や倫理的な問題、プライバシーの侵害などが懸念されます。
 生成AIの利点をどのように理解し、想定されるリスクに対してどのように対処するか。日経ビジネスは6月20日(火)に「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」と題したウェビナーを開催します。日経ビジネス電子版にて「『AI新時代』の落とし穴」を連載中の米シリコンバレーのスタートアップ企業、ロバストインテリジェンスの大柴行人氏を講師に迎えて講演していただきます。
 通常の日経ビジネスLIVEは午後7時に開催していますが、今回は6月20日(火)の正午から「日経ビジネス LUNCH LIVE」として、米シリコンバレーからの生配信でお届けします。ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。

■テーマ:「AIバブル」の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う
■日程:6月20日(火)12:00~13:00(予定)
■講師:大柴 行人氏(ロバストインテリジェンス共同創業者)
■モデレーター:島津 翔(日経BPシリコンバレー支局 記者)
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス、日経クロステック、日経クロストレンド
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員は無料となります(事前登録制、先着順)。視聴希望でまだ有料会員でない方は、会員登録をした上で、参加をお申し込みください(月額2500円、初月無料)

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