この記事は日経ビジネス電子版に『初潜入 SUMCO半導体ウエハー工場で見た「アナログ×デジタル」』(7月12日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』7月18日号に掲載するものです。
半導体用シリコンウエハーの世界大手、SUMCOは旗艦拠点を置く佐賀県で新工場の建設を進めている。生産能力の増強と時間当たり生産枚数の引き上げなど効率化の二兎(にと)を追い収益力に磨きをかける。アナログな人の技にAI(人工知能)などデジタル技術を掛け合わせて、ものづくりを進化させようとしている。

佐賀県伊万里市。ここにSUMCOの旗艦拠点、伊万里工場がある。単結晶シリコンのインゴット(塊)を製造する工程には、専用の炉が並ぶ。炉の下にある石英のルツボの中で原料の多結晶シリコンを溶かす。
同社が使うシリコンは純度が驚きの99.999999999%。電気抵抗値を管理するためリンなど添加物を加えた上で結晶を成長させるが、その最初の工程からアナログ技術の出番だ。「(ルツボの中の)シリコンの置き方や積み上げ方が極めて重要」(加藤健夫常務執行役員)なのだという。
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6/20ウェビナー開催、「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」

近年、ChatGPTをはじめとする生成AI(人工知能)の進化と普及が急速に進み、私たちの生活やビジネスに革新をもたらしています。しかし、注意が必要なリスクも存在します。AIが誤った情報を生成する可能性や倫理的な問題、プライバシーの侵害などが懸念されます。
生成AIの利点をどのように理解し、想定されるリスクに対してどのように対処するか。日経ビジネスは6月20日(火)に「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」と題したウェビナーを開催します。日経ビジネス電子版にて「『AI新時代』の落とし穴」を連載中の米シリコンバレーのスタートアップ企業、ロバストインテリジェンスの大柴行人氏を講師に迎えて講演していただきます。
通常の日経ビジネスLIVEは午後7時に開催していますが、今回は6月20日(火)の正午から「日経ビジネス LUNCH LIVE」として、米シリコンバレーからの生配信でお届けします。ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。
■テーマ:「AIバブル」の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う
■日程:6月20日(火)12:00~13:00(予定)
■講師:大柴 行人氏(ロバストインテリジェンス共同創業者)
■モデレーター:島津 翔(日経BPシリコンバレー支局 記者)
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス、日経クロステック、日経クロストレンド
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員は無料となります(事前登録制、先着順)。視聴希望でまだ有料会員でない方は、会員登録をした上で、参加をお申し込みください(月額2500円、初月無料)
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