この記事は日経ビジネス電子版に『初潜入 SUMCO半導体ウエハー工場で見た「アナログ×デジタル」』(7月12日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』7月18日号に掲載するものです。

半導体用シリコンウエハーの世界大手、SUMCOは旗艦拠点を置く佐賀県で新工場の建設を進めている。生産能力の増強と時間当たり生産枚数の引き上げなど効率化の二兎(にと)を追い収益力に磨きをかける。アナログな人の技にAI(人工知能)などデジタル技術を掛け合わせて、ものづくりを進化させようとしている。

多結晶シリコンを溶かした後、円筒状の単結晶シリコンをつくるには高い技術が求められる
多結晶シリコンを溶かした後、円筒状の単結晶シリコンをつくるには高い技術が求められる

 佐賀県伊万里市。ここにSUMCOの旗艦拠点、伊万里工場がある。単結晶シリコンのインゴット(塊)を製造する工程には、専用の炉が並ぶ。炉の下にある石英のルツボの中で原料の多結晶シリコンを溶かす。

 同社が使うシリコンは純度が驚きの99.999999999%。電気抵抗値を管理するためリンなど添加物を加えた上で結晶を成長させるが、その最初の工程からアナログ技術の出番だ。「(ルツボの中の)シリコンの置き方や積み上げ方が極めて重要」(加藤健夫常務執行役員)なのだという。

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