KDDIで大規模な通信障害が発生し、多くの企業のサービスに影響を与えた。完全復旧まで要した時間は90時間近くに及んでおり、衝撃は大きい。DX(デジタルトランスフォーメーション)が進む中、再発を防げるのかと企業から不安の声が聞かれる。

KDDIは7月5日、通信障害が完全復旧したと発表した(写真=共同通信)
KDDIは7月5日、通信障害が完全復旧したと発表した(写真=共同通信)

 音声電話、データ通信の障害から完全復旧した──。KDDIは7月5日、発生から86時間たってようやく通信サービスが正常化されたと発表した。影響は最大約3915万回線に及び、同社の契約の6割に当たる。

 KDDIの社内が安堵に染まる様子はない。理由の一つは、障害のきっかけがありふれた作業にあったことにある。データの中継機「ルーター」を新たな設備に切り替える作業で、これに失敗した。吉村和幸取締役執行役員専務は「毎月あるような通常の作業」と話す。

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