この記事は日経ビジネス電子版に『FA機器の雄SMC、1兆円企業へカギはBCP 岩手に新拠点』(7月1日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』7月11日号に掲載するものです。
工場自動化(FA)を支える空気圧縮器で世界最大手のSMCは、主要サプライヤーを集めた生産拠点を新設する。SMCは災害リスクに加え、後継者問題や人材不足などの課題を抱える中小サプライヤーの現状に危機感を持つ。新たな生産拠点は部品メーカーの持続性にも目配りした、本気の事業継続計画(BCP)を実践する舞台となる。
新拠点は遠野工場(岩手県遠野市)の隣接地に設ける「遠野サプライヤーパーク」。東京ドーム3.8個分、約17万8000m2の敷地に、2025年春からの本格運用を目指して工場や倉庫を建設する。現時点では金属加工や樹脂加工、メッキ・塗装といったサプライヤー21社が進出し430人程度を雇用する見通しだ。

工場や倉庫、福利厚生施設に加え、検査装置など共同設備もSMCが用意する。進出する取引先は初期投資を抑えられる。その代わりにSMCは部品を優先して自社に供給するように求める考えだ。SMCは400億円規模を投資する。
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6/20ウェビナー開催、「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」

近年、ChatGPTをはじめとする生成AI(人工知能)の進化と普及が急速に進み、私たちの生活やビジネスに革新をもたらしています。しかし、注意が必要なリスクも存在します。AIが誤った情報を生成する可能性や倫理的な問題、プライバシーの侵害などが懸念されます。
生成AIの利点をどのように理解し、想定されるリスクに対してどのように対処するか。日経ビジネスは6月20日(火)に「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」と題したウェビナーを開催します。日経ビジネス電子版にて「『AI新時代』の落とし穴」を連載中の米シリコンバレーのスタートアップ企業、ロバストインテリジェンスの大柴行人氏を講師に迎えて講演していただきます。
通常の日経ビジネスLIVEは午後7時に開催していますが、今回は6月20日(火)の正午から「日経ビジネス LUNCH LIVE」として、米シリコンバレーからの生配信でお届けします。ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。
■テーマ:「AIバブル」の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う
■日程:6月20日(火)12:00~13:00(予定)
■講師:大柴 行人氏(ロバストインテリジェンス共同創業者)
■モデレーター:島津 翔(日経BPシリコンバレー支局 記者)
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス、日経クロステック、日経クロストレンド
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員は無料となります(事前登録制、先着順)。視聴希望でまだ有料会員でない方は、会員登録をした上で、参加をお申し込みください(月額2500円、初月無料)
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