この記事は日経ビジネス電子版に『FA機器の雄SMC、1兆円企業へカギはBCP 岩手に新拠点』(7月1日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』7月11日号に掲載するものです。

工場自動化(FA)を支える空気圧縮器で世界最大手のSMCは、主要サプライヤーを集めた生産拠点を新設する。SMCは災害リスクに加え、後継者問題や人材不足などの課題を抱える中小サプライヤーの現状に危機感を持つ。新たな生産拠点は部品メーカーの持続性にも目配りした、本気の事業継続計画(BCP)を実践する舞台となる。

 新拠点は遠野工場(岩手県遠野市)の隣接地に設ける「遠野サプライヤーパーク」。東京ドーム3.8個分、約17万8000m2の敷地に、2025年春からの本格運用を目指して工場や倉庫を建設する。現時点では金属加工や樹脂加工、メッキ・塗装といったサプライヤー21社が進出し430人程度を雇用する見通しだ。

SMCが2025年春からの本格運用を目指す「遠野サプライヤーパーク」
SMCが2025年春からの本格運用を目指す「遠野サプライヤーパーク」

 工場や倉庫、福利厚生施設に加え、検査装置など共同設備もSMCが用意する。進出する取引先は初期投資を抑えられる。その代わりにSMCは部品を優先して自社に供給するように求める考えだ。SMCは400億円規模を投資する。

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