この記事は日経ビジネス電子版に『スクープ 東芝、社外取の綿引氏が辞表 物言う株主の就任に反対』(6月28日)、『東芝、大揺れの会社再編シナリオ 物言う株主が社外取に』(6月29日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』7月11日号に掲載するものです。

東芝の物言う株主(アクティビスト)から2人が、株主総会を経て社外取締役に就任した。今後は外部から募っていた再建案の選定に入る。どの案を選ぶのか、会社を売却するならいくらにするのか。物言う株主の発言力が増し、迷走を脱却する道は一段と見えにくくなった。

東芝の株主総会で会社の取締役選任案が可決された
東芝の株主総会で会社の取締役選任案が可決された

 「アクティビストのやりたい放題にならないか」──。6月28日、東芝の株主総会後に株主の男性は嘆いた。13人の取締役候補が全員選任されたが、米資産運用会社ファラロン・キャピタル・マネジメントの今井英次郎氏ら、物言う株主のファンド現役幹部2人が入ったからだ。

 東芝は会社の行く末を決める重大局面に移る。自らかじ取りできなくなった同社は、国内外のファンドから同社を買収、もしくは戦略的な提携関係を結ぼうとする再建案を募ってきた。

 5月30日に締め切った第1次募集では買収による非公開化を基本とした8件の提案と、上場維持を前提とした提携案が2件届いた。東芝は7月、ファンドに対しデューデリジェンス(資産査定)の機会を設ける。

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