この記事は日経ビジネス電子版に『新幹線、エアライン、ホテル……子供より多いペットに熱視線』(6月28日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』7月4日号に掲載するものです。

コロナ禍で交通各社が新たな収益源を模索する中、日本初となる新幹線ペット専用列車が運行された。ペットを「“手荷物”ではなく“小さなお客様”」として扱い、一緒に移動したいという潜在ニーズを発掘。子供よりも数が多くなったペットの飼育頭数に期待した新サービスの開発が、運輸業界に広がり始めている。

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 交通事業者がペット市場の将来性に注目している。JR東日本傘下のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)・JR東日本スタートアップと西武ホールディングス(HD)は、日本初の新幹線ペット専用列車の実証実験を共同企画した。「わん!ケーション」と名付けられたツアーの代金は、1泊2日で2人1組10万6000円から。高額なうえに募集期間が10日と短かったにもかかわらず、18組35人と21匹の犬が参加した。

 このツアーの売りは往路で約40分間、犬をケージから出せることだ。愛犬家だけが乗車する貸し切りの新幹線だが、ペットの毛などが残っていればその後に利用する乗客がアレルギー反応を起こす可能性もある。実現に向けた課題の一つが清掃だった。そこで、座席にビニールカバーを掛けて、布地に毛が付くことを防止。パナソニックの協力で車内に空気清浄機も設置した。獣医師の指導の下で対策を練る徹底ぶりだ。

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