この記事は日経ビジネス電子版に『グーグルやマイクロソフトも重宝 しぶとく生きる日本製磁気テープ』(6月27日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』7月4日号に掲載するものです。

すでに駆逐されたかと思いきや、磁気テープがコンピューター用の記憶媒体としてしぶとく生き残っている。米グーグルや米マイクロソフトでも、最先端のクラウドコンピューティングを陰で支える役割を担っている。トップメーカーの富士フイルムに取材すると、今なお進化を続ける磁気テープの現在地が見えてきた。

富士フイルムが生産する最新磁気テープ。約10cm四方のケースに約1000mのテープが収まっている
富士フイルムが生産する最新磁気テープ。約10cm四方のケースに約1000mのテープが収まっている

 JR小田原駅から車で10分ほど、富士フイルムの神奈川事業場小田原サイトに入ると、「シャーシャー」という音を発しながらテープが高速で一直線に流れているのが見える。厳格な品質管理の下で作られた磁気テープが世界へと出荷されていく。

 同社の調べによると、2020年度のコンピューター向け磁気テープの出荷量(記憶容量ベース)は世界で50エクサ(1エクサは10億ギガ)バイト以上と、その10年前の約3倍に。伸びている理由を探ると、11年に起きたある出来事にたどり着いた。

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