この記事は日経ビジネス電子版に『セブン&アイが手放した店舗を100億円改装 H2Oの勝算は』(6月15日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』6月27日号に掲載するものです。

阪急阪神百貨店は、総額約100億円をかけて神戸阪急と高槻阪急を大規模改装する。2店はもともと、セブン&アイ・ホールディングス傘下のそごう・西武が手放した店舗だった。一方、百貨店事業の売却手続きを進めるセブン&アイHD。ベストオーナーを見つけることはできるだろうか。

改装後の高槻阪急にはファミリー層向けのスペースを設ける(完成予想図)
改装後の高槻阪急にはファミリー層向けのスペースを設ける(完成予想図)

 エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)傘下の阪急阪神百貨店は、総額約100億円をかけて神戸阪急(神戸市)と高槻阪急(大阪府高槻市)を大規模改装する。2店はセブン&アイ・ホールディングス(HD)傘下のそごう・西武から2017年に買収したものだった。

 そごう・西武とH2Oの両社の動きを長年見てきた大和証券の津田和徳チーフアナリストは「百貨店事業が首都圏中心のセブン&アイHDとは異なり、H2Oは関西地区が地盤。神戸は重要な拠点で、三宮駅周辺では大規模な再開発事業が進むなど注目が集まっているから、てこ入れを図るのだろう」と分析する。

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