この記事は日経ビジネス電子版に『骨太の方針「原発審査を効率化」 規制委員会の増員は可能か』(6月20日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』6月27日号に掲載するものです。

政府は「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」に、原子力発電の「審査効率化」を盛り込んだ。審査を効率化するためには原子力規制委員会の増員などが必要と指摘されるが、容易ではない。今夏に電力逼迫の危機が迫るなど、エネルギー不足の日本。原発を巡る議論をこれ以上避けることはできない。

東日本で最も早く稼働する見通しの女川原発2号機(右奥)(写真=共同通信)
東日本で最も早く稼働する見通しの女川原発2号機(右奥)(写真=共同通信)

 「掛け声倒れになってしまうのでないか。もっと具体策を出してくれなければ原子力発電所は動かない」。6月7日に閣議決定された骨太の方針について、電力会社幹部はこう話した。

 骨太の方針では「安全最優先の原発再稼働」「厳正かつ効率的な審査を含む実効性ある原子力規制」を進めると盛り込んだ。先の幹部は、稼働にお墨付きを与える「審査」の効率化という点に注目した。審査に時間を要する現状が電力業界の悩みになっているためだが、具体策が見えないと落胆した。

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