ニトリホールディングスは都内最大級の店舗にITシステムの開発拠点を開設した。柔軟な働き方を認め、高い報酬を支払い、より優秀なIT人材の確保に本腰を入れる。情報システムの内製化を推し進めることで、将来は開発したシステムの外販も見据える。

左から佐藤昌久CIO(最高情報責任者)、似鳥昭雄会長兼CEO。右下はニトリデジタルベースの入り口
左から佐藤昌久CIO(最高情報責任者)、似鳥昭雄会長兼CEO。右下はニトリデジタルベースの入り口

 ニトリホールディングス(HD)が4月末にオープンした「目黒通り店」には、IT人材が集まる“秘密基地”がある。「NITORI DIGITAL BASE(ニトリデジタルベース)」。ニトリHDは4月1日に同名の子会社を設立し、約350人が在籍する情報システム部門を移管した。情報システム部門は企業のコストセンターとされるが、ニトリHDの似鳥昭雄会長兼CEO(最高経営責任者)は、「大卒初任給はニトリ本体よりも1万円高い26万円にする」と話す。

 この発言の背景には、優秀なIT人材の獲得に苦戦している現状がある。ニトリHDは20年以上、一貫してITシステムの自社開発にこだわってきた。理由は「製造物流小売業」という独特なビジネスモデルにある。原材料の調達・輸入から商品企画、製造、販売、配送まですべて一気通貫で手掛ける。つまり商社、メーカー、小売りといった本来分業する機能を1社で併せ持っているのだ。

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