この記事は日経ビジネス電子版に『出井元ソニー社長が死去 未来を読む感覚、希代の鋭さ』(6月10日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』6月20日号に掲載するものです。

ソニー(現ソニーグループ)の社長や会長兼CEO(最高経営責任者)を務めた出井伸之氏が2日、亡くなった。ソニーだけでなく日本全体のデジタル化、企業統治改革に尽くした。親交のあった経営者は「未来を読む感覚の鋭さはまれに見るものがあった」と振り返る。

出井伸之氏は晩年、ベンチャー企業の育成に尽力した(写真=北山 宏一)
出井伸之氏は晩年、ベンチャー企業の育成に尽力した(写真=北山 宏一)

 出井氏は84歳だった。早稲田大学政治経済学部を卒業し、1960年にソニーに入社。オーディオ事業部長や広告宣伝本部長を経て、95年に異例となる14人抜きで常務から6代目社長となった。

 社長就任後に「デジタル・ドリーム・キッズ」のキーワードを掲げ、パソコンの「VAIO」、ゲーム機「プレイステーション」シリーズなどヒット商品を生んだ。当時から育ててきたゲームや映画、音楽といったビジネスは、2022年3月期に連結営業利益が初めて1兆円を超えた原動力になっている。

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