この記事は日経ビジネス電子版に『みずほ銀行の新頭取が振り返る、「旧行間の対立」が残ったワケ』(6月8日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』6月20日号に掲載するものです。

2022年4月に就任したみずほ銀行の加藤勝彦頭取が、日経ビジネスのインタビューに応じた。システム障害で問題視された組織の風土を改めつつ、移り変わりの激しいビジネスに機動的に向き合う。そんな難度の高いミッションに挑む覚悟と、思い描く今後のビジョンを語った。

脱炭素化の仕組みを構築する顧客向けに「ファイナンスをもう一歩、加速させる」と話す加藤勝彦みずほ銀行頭取(写真=北山 宏一)
脱炭素化の仕組みを構築する顧客向けに「ファイナンスをもう一歩、加速させる」と話す加藤勝彦みずほ銀行頭取(写真=北山 宏一)

システム障害を受けた業務改善計画の進捗は。

 顧客目線の経営を目指し、現場に「緊密にコミュニケーションを取りたい」と伝えてきた。本部に「提言ポスト」を作り、営業店にはコミュニケーターを配置。1カ月で2000~3000件の声が上がるようになった。

 リテール・事業法人部門の営業店では3カ月に1回は全社員と話す機会を設け、すでに約7000人が参加した。本部のスタッフとも座談会形式で意見交換している。

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