この記事は日経ビジネス電子版に『ワクチン2回の陽性率、半数世代で未接種上回る 厚労省再集計で判明 』(6月1日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』6月13日号に掲載するものです。

3回目接種が進む新型コロナウイルスワクチンの感染予防効果を巡り、厚生労働省から気がかりなデータが示された。40~49歳など約半分の世代で、未接種の人より2回接種済みの人の方が陽性者になる確率が高くなったのだ。逆転現象が判明したのは、外部からの指摘を受けた厚労省が陽性者に関する集計方法を見直したためだった。

日本国民の8割がすでに2回接種を終えているが……(米モデルナ製=左=と米ファイザー製のコロナワクチン)(写真=AP/アフロ)
日本国民の8割がすでに2回接種を終えているが……(米モデルナ製=左=と米ファイザー製のコロナワクチン)(写真=AP/アフロ)

 逆転現象は、5月11日に厚労省の専門家会議に提出された資料で明らかになった。4月11~17日に40~49歳、60~64歳、65~69歳、70~79歳の各世代で、ワクチンを2回接種した人10万人当たりの新規陽性者数が、未接種の人10万人当たりの新規陽性者数を上回った。30~39歳はほぼ同等だった。

 4月18~24日には30~39歳でも、2回接種者の新規陽性者数が未接種者のそれを上回った。5月25日までに報告された週次データでも類似の傾向が見られた。2回接種者の間で、接種後の「ブレークスルー感染」が起きていることを示す。3回目接種済みの陽性者数は一部を除きどの世代でも未接種者を下回っている。

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