この記事は日経ビジネス電子版に『西武鉄道が中古車両の導入を決断 コロナ後の固定費削減に苦慮』(5月26日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』6月6日号に掲載するものです。

鉄道各社の2022年3月期決算は、大手民鉄の大半が黒字転換したがJR九州を除くJR各社は最終赤字になった。乗客数が新型コロナウイルス禍前の水準に戻らないとみられるなか、鉄道事業の固定費削減は急務だ。西武ホールディングスは、他社からの中古車両導入に踏み切る。大手では異例の取り組みの背景に何があるのか。

西武鉄道は、旧式の鉄道車両を多く抱えている(写真=PIXTA)
西武鉄道は、旧式の鉄道車両を多く抱えている(写真=PIXTA)

 「黒字必達へ全社で取り組んだが、2期連続の最終赤字となった」。JR東日本の喜㔟陽一副社長は、949億円の最終赤字となった2022年3月期決算を無念そうに話した。JRグループで黒字転換したのはJR九州(純利益は132億円)だけ。一方、大手民鉄16社は東京メトロと京成電鉄を除く14社が黒字転換した。

 分かれ目は、新型コロナウイルス禍による鉄道事業の赤字を、流通など別の事業で埋められたかどうか。設備投資の見送りも限界に近づき、各社は固定費を下げる構造改革に迫られている。

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