この記事は日経ビジネス電子版に『日産・三菱自、軽EVで2年先行 新市場開拓へ「地方」「主婦」に的』(5月26日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』6月6日号に掲載するものです。

日産自動車と三菱自動車が、共同で企画・開発を進めてきた軽自動車のEV(電気自動車)を発表した。競合メーカーに少なくとも2年先行して軽市場にEVを投入し、主に主婦層や地方の消費者への普及を図る。高級志向の米テスラなどとは一線を画する、実質180万円からの新型車で日本にEVを根付かせる戦略だ。

フル充電で180km走れる(写真は「日産サクラ」)
フル充電で180km走れる(写真は「日産サクラ」)

 「毎日の買い物や送り迎えにEVを」。5月20日に開いた軽EV発表会で、日産自動車と三菱自動車は新たな生活スタイルや車の使い方を提案した。主な購買層に想定するのは地方都市や郊外で持ち家に住む主婦層だ。複数の車を持つ家庭の2台目需要を狙う。災害時には一般家庭の1日分の電力を賄える非常用電源としての使い勝手も訴えた。

 これまで国内で購入できるEVは、1台500万円以上する米テスラなど高級車が中心だった。今回の新型車の登場を機に、国内新車市場の約4割を占める軽自動車市場でEVの販売競争が始まる。国の補助金55万円を差し引くと実質価格は「日産サクラ」が178万円から、三菱自の「eKクロス EV」は184万円からとなる。

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