この記事は日経ビジネス電子版に『最高益トヨタを襲う資材インフレ、回復途上の車業界に試練』(5月12日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』5月23日号に掲載するものです。

未曽有の原材料高が新型コロナウイルス禍から回復途上にあった自動車業界を襲っている。2022年3月期に最高益を更新したトヨタ自動車は、今期は一転、約2割の最終減益を見込む。為替の円安で一部は吸収できる可能性があるとはいえ、自動車各社にとって大きな試練となる。

(写真=AFP/アフロ)
(写真=AFP/アフロ)

 「1兆4500億円は過去にないレベル」。トヨタ自動車の近健太副社長は5月11日の記者会見でこう語り表情を曇らせた。同社が2023年3月期(今期)の営業利益に与える原材料高のインパクトを見積もった数字だ。

 前期に自社だけでなく、日本企業として過去最高となる2兆9956億円の営業利益を稼いだトヨタ。だが浮かれる様子はない。半導体不足やウクライナ危機の長期化に加え、鋼材、樹脂、非鉄金属などあらゆる原材料の価格高騰がのしかかる。

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