この記事は日経ビジネス電子版に『NTT復権へ 対極のような新2トップ、異例の分業経営』(4月28日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』5月16日号に掲載するものです。

NTTの社長に島田明副社長(64)が昇格する見通しとなった。6月の株主総会後に就任する。グループ再編を実行した澤田純社長(66)が「動」なら、人事が長く常に落ち着いた島田氏は「静」。同社として26年ぶりに代表権のある会長に就く澤田氏と、“異例のトップ分業”になる。

新社長に就く島田明副社長は人事部門が長い(写真=共同通信)
新社長に就く島田明副社長は人事部門が長い(写真=共同通信)

 「アグレッシブな澤田さんと、手堅くて実直な島田さんは対極のような存在。バランスが取れているのではないか」。NTTグループの中堅社員は、6月から新体制を引っ張る2トップの印象をこう語る。社長交代は4年ぶりだ。

 澤田氏は京都大学工学部を出て技術に明るく、NTT復権への一つの道として次世代通信規格「6G」向けの光通信技術「IOWN(アイオン)」を打ち出した。NTTドコモの完全子会社化に4兆円を投じるなどグループ再編も進め、GAFAなど世界のIT(情報技術)大手の勢いに押されてきた中で、反転攻勢に動いた。

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