この記事は日経ビジネス電子版に『日産、全固体電池でトヨタ追う EV市場で狙う「ゲームチェンジ」』(4月26日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』5月2日・9日号に掲載するものです。

日産自動車が電気自動車(EV)の次世代電池となる全固体電池に関する研究開発(R&D)の成果を公表した。2028年度までに正式採用してEVの性能向上とコストダウンを実現し、EV市場での巻き返しを目指す。将来のEVの競争力を左右する次世代電池で先行しようと、自動車各社はしのぎを削っている。

日産が公開した全固体電池の試作生産設備
日産が公開した全固体電池の試作生産設備

 「真のゲームチェンジャーになる最善の材料を試している」

 日産は4月8日、全固体電池の開発状況を明らかにした。電解質の材料選びから、シート状の電極を積層する工程、安全解析などあらゆる要素技術で課題克服に向けて研究を進めていることを示した。

 特に、材料選定では米航空宇宙局(NASA)のデータベースを活用し、数十万種類に及ぶ物質からAI(人工知能)で最適な材料を選ぶ研究にNASAと共同で取り組んでいることを明らかにした。

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