この記事は日経ビジネス電子版に『自ら成長の芽を摘むロシア 原油・天然ガス、買い手の離反広がる』(4月14日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』4月25日号に掲載するものです。

ロシアの原油・石油製品需要は経済制裁で3割減ったとみられる。経済の柱である原油・ガス産業の衰退は、ウクライナ侵攻の継続にも影響する。石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の原田大輔・調査課長に今の状況と見通しを聞いた。

原油・ガスの輸出は、ロシアが戦争を継続できるかどうかのカギにもなります。足元でロシア産原油の取引はどう動いていますか。

「ロシア原油・石油製品輸出の3割が売れない」と指摘するJOGMECの原田大輔・調査課長(写真=清水 真帆呂)
「ロシア原油・石油製品輸出の3割が売れない」と指摘するJOGMECの原田大輔・調査課長(写真=清水 真帆呂)

 侵攻前、ロシアの原油と石油製品を合わせた輸出量は日量で約700万バレルありましたが、関係者の情報を総合すると、輸出量の約30%に買い手がつかなくなっているようです。買い控えているのは、メジャーと呼ばれる国際石油資本などだと思います。世界からの評価に関わるレピュテーション(評判)リスクと、米国など禁輸を決めている国から制裁を受ける恐れがある。それに他の国が今後、同様の制裁を発動する可能性もあるからでしょう。

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