この記事は日経ビジネス電子版に『SMBC日興の相場操縦、背景に特異な営業スタイルか』(3月25日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』4月11日号に掲載するものです。

SMBC日興証券副社長が金融商品取引法違反(相場操縦)容疑で逮捕され、法人としても起訴された。会社としての刑事責任が問われる前代未聞の事態に発展し、組織的に不正をしていた悪質性が高まった。「ブロックオファー」と呼ばれる取引で、特異な営業スタイルが不正の一因となったとの見方が出ている。

記者会見で謝罪する近藤雄一郎社長(右)(写真=竹井 俊晴)
記者会見で謝罪する近藤雄一郎社長(右)(写真=竹井 俊晴)

 SMBC日興証券の幹部らによる相場操縦事件で、東京地検特捜部は3月24日、エクイティ本部を統括する副社長を金融商品取引法違反(相場操縦)容疑で逮捕した。

 SMBC日興も同日、同法の両罰規定に基づき起訴され、法人としての刑事責任が問われる前代未聞の事態に発展した。逮捕された副社長は三井住友フィナンシャルグループ(FG)の中核、三井住友銀行の出身。近藤雄一郎社長は生え抜きだが、SMBC日興の経営陣には銀行出身者が多い。トップの経営責任、三井住友FGの監督責任が問われるのは必至だ。金融庁も厳正な行政処分を検討しているようだ。

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