この記事は日経ビジネス電子版に『ロシアにとっても生命線? 価格急上昇「有事の金」は売りか買いか』(3月8日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』3月21日号に掲載するものです。

外貨準備の約半分を事実上凍結されたロシアが、金に「一縷(いちる)の望み」を懸けるのではとの見方がある。制裁長期化を見据え、金を中国や中央アジアの小国などに売却し、人民元や新興国通貨を調達しそうだ。「相対取引」でまとまった量を売る道も残されているが、その力を持つ中国が応じる可能性は極めて低い。

[画像のクリックで拡大表示]

 ウクライナに侵攻するロシアに対し、欧米諸国は経済・金融制裁で資金調達能力を弱体化させようとしている。国際決済網の国際銀行間通信協会(SWIFT)からの排除を決めたほか、ロシア中央銀行の金融取引を大幅に制限した。そのため足元6300億ドル(約72兆円)あるロシアの外貨準備は、そのおよそ半分が凍結される形となっている。

 そんな中「軍資金」として活用する観点から、ロシアの外貨準備の中でユーロに次いで比率の高い金の動向に注目が集まっている。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り820文字 / 全文1287文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。