この記事は日経ビジネス電子版に『ヤマダとアマゾンがテレビ開発、ライバルはなぜ手を組んだのか』(2月18日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』3月7日号に掲載するものです。

ヤマダホールディングス(HD)とアマゾンジャパン(東京・目黒)が手を組んだ。2月17日、動画配信機器「ファイアTV」を内蔵したスマートテレビを共同開発したと発表した。家電量販最大手とEC(電子商取引)最大手の異例のタッグは、新たな企業連携のモデルとなるか。

家電量販最大手のヤマダとEC最大手のアマゾンがタッグ(写真=吉成 大輔)
家電量販最大手のヤマダとEC最大手のアマゾンがタッグ(写真=吉成 大輔)

 「ハードウエアだけでは十分な提案はできない。アマゾンさんとの協業でイノベーションを発揮することにより、先取りして価値を生み出していきたい」

 2月17日の記者会見で、ヤマダHDの山田昇会長兼社長はアマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長に向き合い、そうラブコールを送った。

 この日発表したのは、アマゾンのネット動画配信機器「ファイアTV」を内蔵した国内初のスマートテレビ。音声認識AI(人工知能)「アレクサ」を搭載し、リモコンにタイトル名やジャンル名、俳優の名前を話しかけて動画コンテンツを検索したり、地上波のチャンネルを変更できたりする手軽さが特徴だ。32~55インチまでの4サイズを展開し、価格は税込み5万4780円~14万2780円。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り783文字 / 全文1331文字

【春割/2カ月無料】お申し込みで

人気コラム、特集記事…すべて読み放題

ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。