この記事は日経ビジネス電子版に『地銀再編「広域連合」という難路 フィデアHDと東北銀、統合白紙』(2月22日)として配信した記事を雑誌『日経ビジネス』2月28日号に掲載するものです。

東北地方の有力地銀、フィデアホールディングス(HD)と東北銀行が経営統合の基本合意を解消した。その背景には、当局側の理解が十分得られなかったことがあるようだ。今回の動きは、「広域連合型」と「地元志向型」の利害がぶつかる地銀再編の難しさを映し出す。

<span class="fontBold">フィデアHDと統合解消を発表する東北銀の村上尚登頭取(右)</span>(写真=共同通信)
フィデアHDと統合解消を発表する東北銀の村上尚登頭取(右)(写真=共同通信)

 「最低の統合だ。東北銀行は、地元の銀行と手を結ぶしか生き残る道はないはずだ」。金融庁幹部が憤るのは、荘内銀行(山形県鶴岡市)と北都銀行(秋田県秋田市)を傘下に置くフィデアホールディングス(HD)と、岩手県盛岡市の東北銀行が経営統合に基本合意したことについて、だ。

 統合に向け、「目指す姿が一致した」として両者のトップががっちり握手を交わしたのは2021年7月。その7カ月後の2月10日、当局側が指摘する通り、基本合意を解消し両者はたもとを分かつことになった。

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