この記事は日経ビジネス電子版に『排ガス規制が「踏み絵」に 日産が欧州でのエンジン開発に終止符』(2月22日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』2月28日号に掲載するものです。

日産自動車は電気自動車(EV)シフトが進む欧州向けのエンジン開発を終了すると表明した。2025年以降に導入される新たな排ガス規制が「踏み絵」となって、同社の決断を後押しした。100年以上にわたって自動車の動力の主役だったエンジンの終わりの始まりが迫っている。

<span class="fontBold">会見する日産のグプタCOO。欧州向けエンジン開発の終了を明らかにした(2月8日)</span>
会見する日産のグプタCOO。欧州向けエンジン開発の終了を明らかにした(2月8日)

 日産のアシュワニ・グプタCOO(最高執行責任者)は2月8日のオンライン会見で、「欧州市場では新たにエンジン開発をしない」と明らかにした。理由に挙げたのは欧州が導入予定の排ガス規制「ユーロ7」だ。

 現行の「ユーロ6」と比べ、新たな規制物質が追加され、二酸化窒素やアンモニアなどの排出基準が加えられる見通し。エンジンシステムは複雑化し、開発コストも膨らむ。

 「ユーロ7が導入されると、顧客はガソリン車に対して高い金額を払うことになる」(グプタ氏)。EVシフトが進む欧州でこれが市場のニーズにマッチし、開発費に見合うリターンを得られるのか。日産が出した答えは「ノー」だった。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り771文字 / 全文1288文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。