この記事は日経ビジネス電子版に『市場に「栄養補給」? 大正製薬が東証プライムを避けた理由』(2月7日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』2月21日号に掲載するものです。

4月に実施される東京証券取引所の市場再編で、3市場に上場する企業が出そろった。注目の一社が、「プライム」ではなく「スタンダード」を選択した大正製薬ホールディングス。こうした東証1部企業は23社。あえてスタンダードを選んだのはなぜか。

<span class="fontBold">東証1部の大正製薬ホールディングスは、プライム対応にかかる労力などを考慮しスタンダード上場を選んだ</span>(写真=アフロ)
東証1部の大正製薬ホールディングスは、プライム対応にかかる労力などを考慮しスタンダード上場を選んだ(写真=アフロ)

 4月4日に実施される東京証券取引所の市場再編で、3市場に上場する企業が出そろった。「プライム」を選んだのは東証1部上場2100社強の約85%に相当する1841社。「スタンダード」は1477社、「グロース」は459社となった。

 そんな中、栄養ドリンク剤「リポビタンD」を製造する大正製薬を傘下に持つ大正製薬ホールディングス(HD)が、スタンダードを選択したことに注目が集まっている。同社は現在1部上場で、プライム、スタンダード共に上場基準を満たしていた。海外にも拠点を持ち、年間売上高2800億円を誇る。

 「プライム上場企業に求める対応で、我々が重要だと考えていないことが多く含まれていた」。2月1日に開かれた決算説明会で大正製薬の上原茂社長はこう語った。

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