この記事は日経ビジネス電子版に『旭化成の工藤新社長、脱炭素へ「アニマルスピリッツの覚醒を」』(2月7日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』2月14日号に掲載するものです。

5月に創業100周年を迎える旭化成。4月1日付で新社長に工藤幸四郎取締役兼常務執行役員が就任する。ノーベル化学賞受賞者も輩出した名門だが、工藤氏の目にはアニマルスピリッツ(野心的な意欲)が足りないように映る。日経ビジネスの取材に応じた工藤氏の発言から、旭化成が描く将来像を読み解く。

<span class="fontBold">工藤幸四郎氏は1982年に旭化成工業(現旭化成)に入社、繊維畑を歩んだ。宮崎県出身</span>
工藤幸四郎氏は1982年に旭化成工業(現旭化成)に入社、繊維畑を歩んだ。宮崎県出身

 「第2の創業ともいえる2022年。アニマルスピリッツ、フロンティアスピリッツを覚醒させないといけない」

 旭化成の過去10年の利益は、リチウムイオン電池材料や買収した米ゾール・メディカルの人工呼吸器などで稼ぎ出してきた。03年以前には今や世界首位になった、スマートフォンに内蔵される地図ナビゲーション用の電子コンパスなどを開発。だが近年、目を見張るイノベーションは見当たらない。工藤氏は、研究開発力は優れているとしたうえで「弱いのはスピード感を持って世の中に送り出す力」と話す。

 「提携やスタートアップへの出資、事業会社の新規上場など、技術を世の中に出すあらゆる戦術を考える」

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