この記事は日経ビジネス電子版に『丸紅が米ガビロンを売却、巨額買収から10年目に出した現実解』(1月28日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』2月14日号に掲載するものです。

総合商社大手の丸紅が、米穀物会社ガビロンの売却を決めた。世界を席巻する「穀物メジャー」を目指し、2013年に約2700億円で買収したが、業績は振るわなかった。 「負の遺産処理」にめどを付け、成長軌道へ回帰できるか。

<span class="fontBold">ガビロンの穀物集荷ターミナル。ガビロンが持つ肥料事業と米国外への輸出拠点を丸紅グループに移管し、残りの穀物事業をバイテラに売却する</span>
ガビロンの穀物集荷ターミナル。ガビロンが持つ肥料事業と米国外への輸出拠点を丸紅グループに移管し、残りの穀物事業をバイテラに売却する

 「上振れした計画を立て、買収価格を決めることはしない」

 丸紅の柿木真澄社長は2月3日、3カ年の中期経営戦略を発表した記者会見で、こう強調した。

 米ガビロンの穀物事業は2023年3月期にオランダの同業大手バイテラに売却する。「3桁億円」の売却益を見込むが、過去にガビロン関連で計上した減損額は計約1200億円。20年3月期には、1974億円という過去最大の最終赤字に陥る一因となった。高値づかみとなった面は否めない。

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