この記事は日経ビジネス電子版に『ソニーが強化するエンタメ事業、マイクロソフトの巨額買収が脅威に』(1月28日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』2月7日号に掲載するものです。
ソニーグループが2月18日、ゲーム事業のIP(知的財産)を元にした映画を公開する。エンタメ部門の連携を深める戦略作品だが、ゲーム業界では米マイクロソフトが巨額買収に動いた。10億人の顧客とつながるという長期目標の実現には、より大胆な発想が必要かもしれない。

2月18日、ソニーグループのエンターテインメント部門の未来を左右する映画が日米で同時公開される。プレイステーション(PS)の人気ゲームを元にした「アンチャーテッド」。2007年の第1弾発売以降、全世界で累計4170万本を販売したヒット作だ。映画子会社のソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが、グループのゲームIPを映画・テレビ番組化するのは初めてだ。
意気込みの強さは1月上旬、世界最大のテクノロジー見本市「CES」で明らかになった。ソニーグループの吉田憲一郎会長兼社長CEO(最高経営責任者)が電気自動車(EV)事業参入を表明して話題をさらったが、舞台を彩ったもう一人の主役はトム・ホランド。映画「スパイダーマン」シリーズの主役も務める人気俳優を起用してCESでもアピールしたことで、アンチャーテッドにかける期待の大きさを世界に示した。
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