この記事は日経ビジネス電子版に『「保険販売時に年金制度の説明を」 金融庁の新指針に戸惑う生保業界』(1月14日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』1月31日号に掲載するものです。
保険販売時、年金や医療保険などの公的保障についての説明を求める金融庁の指針に生保業界が困惑している。過剰な保険契約を防ぐ狙いだが「国の制度を周知させる役割を民間企業に求めるのはいかがなものか」との声も。国の社会保障制度に対する正しい理解をいかに深めるかが、課題となりそうだ。

保険販売時、年金や医療保険などの公的保障をどれくらい受け取れるかきちんと説明すべきだ──。2021年12月28日に金融庁が改正した監督指針の内容に、生保各社が困惑している。
年金の受給開始年齢引き上げなどを受け、年金に対する将来不安は高まっている。がんや生活習慣病など年を取るとともに病気にかかる確率も増えるだけに、医療費を賄えるのかという心配も増えている。生保各社が貯蓄性の保険や医療保険の販売に力を入れるのは、総じて「長生きリスク」に対する備えを強調した方が、保険を売りやすいからである。
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6/20ウェビナー開催、「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」

近年、ChatGPTをはじめとする生成AI(人工知能)の進化と普及が急速に進み、私たちの生活やビジネスに革新をもたらしています。しかし、注意が必要なリスクも存在します。AIが誤った情報を生成する可能性や倫理的な問題、プライバシーの侵害などが懸念されます。
生成AIの利点をどのように理解し、想定されるリスクに対してどのように対処するか。日経ビジネスは6月20日(火)に「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」と題したウェビナーを開催します。日経ビジネス電子版にて「『AI新時代』の落とし穴」を連載中の米シリコンバレーのスタートアップ企業、ロバストインテリジェンスの大柴行人氏を講師に迎えて講演していただきます。
通常の日経ビジネスLIVEは午後7時に開催していますが、今回は6月20日(火)の正午から「日経ビジネス LUNCH LIVE」として、米シリコンバレーからの生配信でお届けします。ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。
■テーマ:「AIバブル」の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う
■日程:6月20日(火)12:00~13:00(予定)
■講師:大柴 行人氏(ロバストインテリジェンス共同創業者)
■モデレーター:島津 翔(日経BPシリコンバレー支局 記者)
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス、日経クロステック、日経クロストレンド
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員は無料となります(事前登録制、先着順)。視聴希望でまだ有料会員でない方は、会員登録をした上で、参加をお申し込みください(月額2500円、初月無料)
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