この記事は日経ビジネス電子版に『オミクロン型で試される英国のコロナ共生路線 日本の出口戦略は』(12月13日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』12月20日号に掲載するものです。

世界が新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」への対応に揺れている。同型は感染力が高いとみられており、各国が入国規制や行動制限などを強化している。規制を撤廃しコロナとの「共生」が進む英国と、行動制限を続けてきた日本は新たな脅威とどう向き合うのか。

(写真=SOPA Images/Getty Images)
(写真=SOPA Images/Getty Images)

 英ロンドンの新型コロナウイルスの検査会場の様子は、この2~3週間で一変した。11月末、筆者の海外出張時にはほとんど待つことがなかったが、12月6日午後、ヒースロー空港の検査会場には長い列ができていた。変異型の「オミクロン型」が広がり、各国が入国時に陰性証明を求めるなど規制を強化しているためだ。

 10日時点で1265件のオミクロン型の感染を確認した英国も、7日から入国時の陰性証明と入国後のPCR検査が必要になった。人口の大半を占めるイングランドでは11月30日から公共交通機関や店舗などでのマスク着用を義務化。12月8日には在宅勤務を推奨するほか、劇場や映画館でのマスク着用を義務付けた。

 しかし、主な指標とする入院患者数と死者数は大きく増加していない。今のところロックダウン(都市封鎖)などの強力な規制導入は考えていないようだ。

いち早く規制を撤廃し、コロナとの「共生」戦略を進める
●英国における新型コロナウイルスの感染者数と入院患者数
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出所:英政府の資料を基に編集部で作成
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