この記事は日経ビジネス電子版に『リクルートと三菱UFJ銀がスマホ決済、「手数料0.99%」の勝算』(12月7日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』12月20日号に掲載するものです。

リクルートと三菱UFJ銀行は12月7日、スマートフォンを使ったキャッシュレス決済サービスを開始した。業界最安水準となる「0.99%」という決済手数料を武器に、後発ながらシェア拡大を狙う。小売りチェーンとの連携を進めるが、ネット大手などがひしめくレッドオーシャンで存在感を示せるか。

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リクルートMUFGビジネスが始めたキャッシュレス決済サービス(写真=加藤 康)

 「とにかく手数料を下げることにこだわった」。リクルートと三菱UFJ銀行が共同出資するリクルートMUFGビジネス(東京・中央)の夏目英治社長は、「業界最安水準」で参入したスマートフォン決済サービスへの自信をこう語る。

 12月7日に始めたサービスの名は「COIN+」(コインプラス)。この決済機能を備えたスマホアプリの配信を開始し、コインプラス加盟店でQRコード決済ができるようになった。最大の特徴は決済手数料が0.99%(税別)と低いこと。QRコード決済の多くは手数料が2~3%台で、PayPayの最低1.6%と比べても導入店舗のメリットは大きい。

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