この記事は日経ビジネス電子版に『山口FGトップ解任劇 吉村前CEOは本当に「裸の王様」だったのか』(12月6日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』12月13日号に掲載するものです。
金融史に残る突然のトップ解任劇がさまざまな臆測を呼んでいる山口フィナンシャルグループ(FG)。12月末の臨時株主総会で、前代表取締役会長兼最高経営責任者(CEO)の吉村猛氏の取締役解任を審議する。総会を前に、関係者らによる舌戦が繰り広げられている。

前会長兼最高経営責任者(CEO)の吉村猛氏の解任劇が「クーデターか」との臆測を呼んだ山口フィナンシャルグループ(FG)。同社は12月24日の臨時株主総会で、吉村氏の取締役解任を審議する予定だ。
「会見での虚偽説明、印象操作、守旧派の情報リーク、情報操作……。不適切なガバナンス(企業統治)のオンパレードだ」。吉村氏は11月29日の記者会見でこう語気を強めた。山口FGは6月、「CEOの権限を逸脱する行為をしていた」などとして吉村氏を事実上解任することを決定。吉村氏は「守旧派の取締役が主導したクーデターだ」として、第三者委員会による再調査を求めている。
それに対し、山口FGの社外取締役監査等委員で弁護士の国政道明氏は、日経ビジネスの取材に、「誰かが首謀して社外取がそれに同調したり、従ったりすることはあり得ない」と一蹴する。
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