この記事は日経ビジネス電子版に『病み上がりの日産、電動化で反撃期す 2兆円投資と全固体電池が鍵』(12月1日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』12月13日号に掲載するものです。
日産自動車が、2兆円の投資や全固体電池の開発などを含む2030年度までの電動化戦略を発表した。経営の混乱と深刻な業績低迷を経て、ようやく前向きな長期戦略を打ち出せるところまではい上がった。利益水準は低く需給逼迫という一時要因に助けられた側面もあるが、反転攻勢は結実するのか。

「再生から未来の創造へとギアをシフトする時が来た」。11月29日、2030年度までの長期ビジョン「日産アンビション2030」を発表した記者会見で、内田誠社長はこう強調した。
柱は電動化だ。30年度までに世界で販売する車種の5割以上を電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などにし、23車種を投入する計画。26年度までに新車販売に占める電動車の割合を、欧州で75%以上、日本で55%以上、中国で40%以上にそれぞれ引き上げ、電動化に2兆円を投じる方針だ。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り945文字 / 全文1416文字
-
「おすすめ」月額プランは初月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員なら
人気コラム、特集…すべての記事が読み放題
ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?