この記事は日経ビジネス電子版に『三菱ケミカルHDが見据える「石化との決別」の先』(12月7日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』12月13日号に掲載するものです。
三菱ケミカルホールディングスが石化事業と炭素事業の分離・再編を打ち出した。海外勢との競争が激しく収益性が低い上、脱炭素の流れが強まり成長も見込めないと判断した。同社の「石化との決別」は日本の化学業界全体の再編に向けた号砲となるだろうか。

「ステークホルダーの皆様に大きな価値をもたらすものと確信している」。12月1日に東京都内で開いた経営戦略説明会の冒頭、三菱ケミカルホールディングス(HD)のジョンマーク・ギルソン社長はこう力を込めた。
時価総額の向上を託されて2021年4月に同社社長に就任して以降、ギルソン氏は事業ポートフォリオ改革を急ピッチで進めてきた。ポートフォリオ改革で重視した視点は3つある。①事業の強みがあるか、②市場に成長性があるか、③低炭素社会にフィットしているか、だ。この3点を31ある事業分野全てに当てはめて考えた上で事業を継続するのか、状況改善のための策を打つのか、あるいは切り離すのかを判断してきた。
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6/20ウェビナー開催、「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」

近年、ChatGPTをはじめとする生成AI(人工知能)の進化と普及が急速に進み、私たちの生活やビジネスに革新をもたらしています。しかし、注意が必要なリスクも存在します。AIが誤った情報を生成する可能性や倫理的な問題、プライバシーの侵害などが懸念されます。
生成AIの利点をどのように理解し、想定されるリスクに対してどのように対処するか。日経ビジネスは6月20日(火)に「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」と題したウェビナーを開催します。日経ビジネス電子版にて「『AI新時代』の落とし穴」を連載中の米シリコンバレーのスタートアップ企業、ロバストインテリジェンスの大柴行人氏を講師に迎えて講演していただきます。
通常の日経ビジネスLIVEは午後7時に開催していますが、今回は6月20日(火)の正午から「日経ビジネス LUNCH LIVE」として、米シリコンバレーからの生配信でお届けします。ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。
■テーマ:「AIバブル」の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う
■日程:6月20日(火)12:00~13:00(予定)
■講師:大柴 行人氏(ロバストインテリジェンス共同創業者)
■モデレーター:島津 翔(日経BPシリコンバレー支局 記者)
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス、日経クロステック、日経クロストレンド
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員は無料となります(事前登録制、先着順)。視聴希望でまだ有料会員でない方は、会員登録をした上で、参加をお申し込みください(月額2500円、初月無料)
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