この記事は日経ビジネス電子版に『複数株主が3分割案に「拒否感」 東芝総会はや暗雲』(11月30日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』12月6日号に掲載するものです。

東芝が打ち出した会社3分割案に対し、複数の株主が拒否感を示している。 大株主は分割案を「支持しない」と表明し、別の投資家も決定過程に不信感を抱いている。 2022年1~3月に開く臨時株主総会で賛否を問う計画だが、先行きが見通しづらくなってきた。

<span class="fontBold">香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントのセス・フィッシャー氏は、上場子会社である東芝テックの売却なども求めている</span>(写真=Bloomberg/Getty Images)
香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントのセス・フィッシャー氏は、上場子会社である東芝テックの売却なども求めている(写真=Bloomberg/Getty Images)

 「3分割案は東芝の長年にわたる課題を解決しない。追加情報の開示がない限り、計画を支持しない」

 東芝株を7%超保有するとされるシンガポールの投資ファンド、3Dインベストメント・パートナーズは11月24日、取締役会などに宛てた公開書簡で分割案を拒否した。

 東芝は2022年1~3月に臨時株主総会を開き、3分割案の賛同を得たい考えだ。エレベーターなど社会インフラ事業と、ハードディスク駆動装置などデバイス事業は、経営判断の時間軸や設備投資額が大きく異なる。独立運営すれば最適な戦略を採れるという青写真だが、株主の賛同なしには分割は実現しない。経営陣の思惑と裏腹に暗雲が垂れ込めてきた。

 3Dなど大手アクティビストは計3割弱の議決権を握っている。匿名を条件に取材に応じたアクティビストも「会社を分割しても、経営する人が代わらなければ、問題は解消されない」と失望感を示している。

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