この記事は日経ビジネス電子版に『初のEVは「アイサイト」非搭載 スバルが映す中堅メーカーの苦悩』(11月16日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』11月22日号に掲載するものです。

SUBARU(スバル)は11月11日、世界向けに販売する初めての電気自動車(EV)「ソルテラ」を発表した。トヨタ自動車と共同開発したもので、最近のスバル車の代表的な機能である先進運転支援システムは非搭載だ。アライアンスを組む大手メーカーとどう差異化すればいいのか。悩める中堅メーカーの姿が透けて見える。

<span class="fontBold">スバルが11月11日に発表した新型EV「ソルテラ」</span>
スバルが11月11日に発表した新型EV「ソルテラ」

 「共同開発の時間軸の中で、やり切るのに時間が足りなかった」。スバル初の世界向けEV「ソルテラ」の発表会で、近年のスバル車の代表的な機能である先進運転支援システム(ADAS)「アイサイト」が非搭載になった理由を問われた開発責任者の小野大輔氏はこう語った。車両全体を制御する電子プラットフォームと、アイサイトの通信系統のつなぎ合わせが間に合わなかったという。

 アイサイトの代わりにソルテラに搭載したのはトヨタのADASだ。その結果、ソルテラとその兄弟車であるトヨタの「bZ4X」は、カタログ上のスペックがほとんど変わらないものとなった。外観や内外装、“乗り味”に影響する走りのセッティングなどに違いがあるとスバルは説明するが、一般の消費者にとって目立つ違いはわずかだ。

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