この記事は日経ビジネス電子版に『SUMCOの日台半導体ウエハー新工場 3300億円投資回収の皮算用』(11月11日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』11月22日号に掲載するものです。

半導体シリコンウエハー世界大手のSUMCOが、日本と台湾で3300億円を超える大型投資に打って出た。過剰投資から経営危機に陥った苦い経験を教訓に投資を小出しにしてきた同社にとって、大きな方針転換となる。背景には世界的な半導体不足のなか、顧客との粘り腰の交渉で勝ち取った値上げと長期契約という果実があった。

<span class="fontBold">世界的な半導体不足を背景にウエハーの引き合いは強い</span>(写真=picture alliance/アフロ)
世界的な半導体不足を背景にウエハーの引き合いは強い(写真=picture alliance/アフロ)
<span class="fontBold">佐賀県にあるSUMCOの生産拠点</span>
佐賀県にあるSUMCOの生産拠点

 SUMCOは日本では佐賀県伊万里市の工場に新たな生産棟を建設。台湾では台湾化学大手との共同出資会社が新工場を設けて、半導体受託製造(ファウンドリー)世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)などにウエハーを供給する。投資額は日台合計で3300億円を超え、一度の投資としては同社史上最大となる。

 SUMCOは既存の生産能力を明らかにしていないが、本誌推計で日本では直径300mmのウエハーの生産能力を5%、月産ベースで20万枚、台湾では10万枚上乗せする。ともに2023年に稼働させる。

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