この記事は日経ビジネス電子版に『伝説の投資マンガ「インベスターZ」、中国進出の成算は』(10月19日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』11月15日号に掲載するものです。

投資に関する考え方が学べることで人気となったマンガ「インベスターZ」が中国に進出した。スマホでの配信が主流になっている同国のマンガ市場に合わせて、中国の人気作家がリメークした。株式投資が成熟しているとは言えず、表現への統制も強まる中国で、伝説のマンガは受け入れられるのか。

<span class="fontBold">中国で配信が始まった「大贏家─新投資者Z」の第1話(下)。原作同様、麻雀(マージャン)シーンも登場(上)。中国の麻雀牌は日本よりも大きい</span>(写真=©Gen Z Group Pte. Ltd.)
中国で配信が始まった「大贏家─新投資者Z」の第1話(下)。原作同様、麻雀(マージャン)シーンも登場(上)。中国の麻雀牌は日本よりも大きい(写真=©Gen Z Group Pte. Ltd.)
(写真=©Gen Z Group Pte. Ltd.)
(写真=©Gen Z Group Pte. Ltd.)

 北海道の名門中高一貫校に入学した少年が学校運営資金を稼ぐ「投資部」に入り、投資を通じて社会との関わり合いを学んでいくマンガ「インベスターZ」。ユニークな設定やストーリーの面白さもさることながら、投資を通じて様々な企業のビジネスモデルや社会の仕組みを学べる内容が相まって大ヒットし、テレビドラマにもなった。

 その「インベスターZ」が10月、中国進出を果たした。中国版のタイトルは「大贏家─新投資者Z」。「贏」は現在の日本ではほぼ使われないが「勝つ」という意味の文字だ。日本流のタイトルにすれば「ザ・ビッグ・ウィナー」といったところだろう。

 現在の中国のマンガ市場における主戦場は、スマートフォン向け配信だ。日本では雑誌や単行本を前提にしたコマ割りの作品が主流だが、中国においてはスマートフォン上でストレスなく読める形式でなければ読者に受け入れられない。

 そこで中国の人気マンガ家、転輪手槍(リボルバー)氏がウェブトゥーンというスマホ特化型の、縦スクロールで読めるフルカラーのデジタルコミックにリメークした。「快看漫画」「騰訊動漫」「微博動漫」など複数の中国向けマンガ配信プラットフォームで連日配信している。

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