「恵比寿ガーデンプレイス」を運営するサッポロ不動産開発(東京・渋谷)が新しいテナント戦略にかじを切った。施設内に入る飲食店の総座席数を約3割減らし、閉店した「恵比寿三越」の跡地の一部を小規模オフィスにする。従来型の集客が難しくなった都心部の複合施設で、新型コロナ後の戦略を見直す動きが続きそうだ。

<span class="fontBold">都市型複合施設「恵比寿ガーデンプレイス」(上)のテナント戦略を見直したサッポロ不動産開発の時松浩社長</span>(写真=右:都築 雅人)
都市型複合施設「恵比寿ガーデンプレイス」(上)のテナント戦略を見直したサッポロ不動産開発の時松浩社長(写真=右:都築 雅人)

 サッポロビール工場跡地を再開発して1994年に開業した恵比寿ガーデンプレイス。開業時から入居していた恵比寿三越が2021年2月に閉店したことを契機に、サッポロ不動産開発は新たなテナント戦略への転換を進めている。同社の時松浩社長は改装を終える22年秋までに「飲食店の席数を3割減らす」と明かす。

 施設内の飲食店の総座席数は約4000。店舗の入れ替えや改修によって3000席程度に減らす考えだ。理由は新型コロナで外食の需要が減ったことだけではない。高層のオフィス棟に入居する企業が入れ替わり、夜に飲食店を利用する人が減ってきていた。「以前は金融機関などの入居が多く、仕事終わりにお酒を飲みながら親睦を深める様子をよく見かけた。最近入居が増えたIT(情報技術)企業などはあまり“夜の需要”がない」と時松社長は話す。

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