この記事は日経ビジネス電子版に『シャープがミニLED搭載液晶テレビ、パネルの「産地」は公表せず』(10月27日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』11月8日号に掲載するものです。

シャープが国内初となる「ミニLED」搭載の液晶テレビを発表した。画質の良さをアピールする一方で、パネルの「産地」は明かさなかった。「世界の亀山モデル」など国内製を訴求してきた同社にとっては異例だ。

<span class="fontBold">「ミニLED」を搭載し、映像をきめ細かく制御できるようにした</span>
「ミニLED」を搭載し、映像をきめ細かく制御できるようにした

 「どこで作ったかは答えられない」。シャープが10月26日にオンラインで開催した新商品発表会。担当者は新型テレビに搭載する液晶パネルの「産地」の回答をかたくなに拒否した。

 この日発表したのは液晶テレビの「AQUOS XLED」。シャープのテレビブランド「AQUOS」の誕生20周年を記念したモデルであり、テレビ事業を統括する喜多村和洋執行役員が「フラッグシップという位置づけで販売したい」と意気込む商品だ。

 最大の特徴は「ミニLED」と呼ばれるバックライトを搭載する点だ。液晶パネルの背面に並べるLED(発光ダイオード)のサイズをこれまでの10分の1に小型化したもので、65型の4Kモデルでは従来の約72倍となる約8000個のLEDを搭載する。映像に応じてLEDの点灯を細かく制御する独自技術でコントラストなどの表示性能を向上させた。韓国サムスン電子などは既に実用化しているが、国内での製品化は初めてだ。

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