この記事は日経ビジネス電子版に『調達巧者ファナックに未曽有の試練 中国から矢の催促も生産に遅れ』(11月2日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』11月8日号に掲載するものです。

世界中で半導体や部品などが足りない異例の事態が、「調達巧者」とされてきたファナックをものみ込んだ。同社は世界同時多発のモノ不足があと半年は続くと判断し、2022年3月期の連結業績予想を下方修正した。設計変更や代替部品の調達などで生産が途切れないように力を尽くすが、旺盛な中国需要に応えられないでいる。

<span class="fontBold">ファナックには中国の顧客企業からロボットやFA機器などの増産要請が相次ぐが、すべてに応じるのは難しい</span>(写真=CFOTO/共同通信イメージズ)
ファナックには中国の顧客企業からロボットやFA機器などの増産要請が相次ぐが、すべてに応じるのは難しい(写真=CFOTO/共同通信イメージズ)

 「早く届けてほしい。もっと生産ペースを上げられないのか」。ファナックのもとには、中国の自動車や機械などのメーカーからロボットやファクトリーオートメーション(FA)機器の納入を求める、矢のような催促が相次いで届いている。

 だが、そうした要望に応えたくても応えられない。「本来ならもっと製品を供給しなければならない」。10月27日の決算説明会で、山口賢治社長兼最高経営責任者(CEO)は苦しい胸の内を明かした。

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