この記事は日経ビジネス電子版に『いいとこ取りは許さない TSMCが日本企業に求めるコミットメント』(10月15日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』10月25日号に掲載するものです。

半導体受託製造(ファウンドリー)世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が日本に工場を設ける方針を発表した。日本政府は数千億円の補助金を出す方向だ。米中の技術覇権争いを機にハイテク争奪戦は激しくなっている。「戦略物資」となった先端半導体を国内生産するビッグプロジェクトを空中分解させないために何が必要か。

(写真=ロイター/アフロ)
(写真=ロイター/アフロ)

 TSMCは10月14日、日本に半導体工場を建設する方針を発表した。2024年に稼働させ、自動車向けなどで一般的な回路線幅22~28ナノ(ナノは10億分の1)メートルの先端半導体を生産する。「顧客と日本政府の双方から強い支持を得られる」。魏哲家・最高経営責任者(CEO)は期待する。今後の取締役会でゴーサインが出れば本決まりとなる。

 TSMCは熊本県に進出する方向で最終調整しており、日本政府は最大1兆円近くになるとみられる建設費の約半分を補助金で支援する方針だ。

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