この記事は日経ビジネス電子版に『トヨタが挑むもう一つのEV市場 「働く高齢者」の負担減らせ』(10月5日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』10月11日号に掲載するものです。

トヨタ自動車が10月1日に発売した新型の電気自動車(EV)。その活躍の場は車道ではない。最高時速は人が歩く速さに近い2~10kmで、大型商業施設などでの歩行支援を目的とする。若者のクルマ離れが指摘される中、シニア層の社会参加支援というもう一つの成長市場を狙う。

<span class="fontBold">トヨタが10月1日に発売した立ち乗り型の3輪EV</span>
トヨタが10月1日に発売した立ち乗り型の3輪EV

 トヨタ自動車が10月1日に発売したのは、3輪EV「C+walk(シーウォーク)」の立ち乗りモデル。ショッピングセンターや空港、工場、公園といった大型施設での歩行支援を想定して開発した。

 ステップに立ってハンドル左右にあるアクセルレバーを操作するだけで発進や加減速、停止ができる。3輪で車体を安定させ、ステップの高さを15cmと低く抑えるなど、シニアでも不安を感じずに利用できるようにした。最高時速は人が歩く速さに近い2~10kmに設定できる。

 2019年10月に商品化を発表した時点では20年冬ごろの発売を想定していた。乗り手を選ばない移動手段としての完成度を高めるため細部まで改良を重ね、1年近く延期することになった。障害物検知機能や下り坂での速度抑制機能も備えた。

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