この記事は日経ビジネス電子版に『半年ぶりの宣言全面解除 経済の「コロナ前」阻む2つのハードル』(9月30日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』10月11日号に掲載するものです。
「成長と分配の好循環」を経済の柱に掲げる岸田新政権が発足した。緊急事態宣言などの行動制限が解除され、抑制されていた需要の回復に期待がかかる。だが消費者心理の改善や人手不足といった課題もあり、企業の稼ぐ力や消費回復のリスクとなりかねない。

10月4日に発足した岸田文雄新内閣。自民党総裁選で岸田氏は「成長と分配の好循環」を経済運営のスローガンに掲げ中間層の所得拡大に意欲を見せていた。まずは、新型コロナウイルスの感染拡大で疲弊した日本経済の正常化が急務だ。
折しも10月1日から19都道府県に発令されていた緊急事態宣言などの行動制限が全面解除された。新政権にとっては仕切り直しに絶好のタイミングともいえる。しかし、感染拡大の影響で抑制されていた生産活動やモノ・サービスの供給体制、消費といった動きがコロナ前の水準に回復するかどうかは不透明だ。
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6/20ウェビナー開催、「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」

近年、ChatGPTをはじめとする生成AI(人工知能)の進化と普及が急速に進み、私たちの生活やビジネスに革新をもたらしています。しかし、注意が必要なリスクも存在します。AIが誤った情報を生成する可能性や倫理的な問題、プライバシーの侵害などが懸念されます。
生成AIの利点をどのように理解し、想定されるリスクに対してどのように対処するか。日経ビジネスは6月20日(火)に「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」と題したウェビナーを開催します。日経ビジネス電子版にて「『AI新時代』の落とし穴」を連載中の米シリコンバレーのスタートアップ企業、ロバストインテリジェンスの大柴行人氏を講師に迎えて講演していただきます。
通常の日経ビジネスLIVEは午後7時に開催していますが、今回は6月20日(火)の正午から「日経ビジネス LUNCH LIVE」として、米シリコンバレーからの生配信でお届けします。ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。
■テーマ:「AIバブル」の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う
■日程:6月20日(火)12:00~13:00(予定)
■講師:大柴 行人氏(ロバストインテリジェンス共同創業者)
■モデレーター:島津 翔(日経BPシリコンバレー支局 記者)
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス、日経クロステック、日経クロストレンド
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員は無料となります(事前登録制、先着順)。視聴希望でまだ有料会員でない方は、会員登録をした上で、参加をお申し込みください(月額2500円、初月無料)
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