この記事は日経ビジネス電子版に『ものづくりの黒子がタブー破り? 横河電機がバイオ素材に挑む意味』(9月24日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』10月4日号に掲載するものです。

制御・計測システム大手の横河電機が、バイオ技術を使った素材の自社生産を始めた。ものづくりを支えてきた「黒子」が、顧客企業の領分である素材の開発・製造に乗り出した格好だ。脱炭素が迫る素材産業のビジネスモデル転換を加速させる狙いがある。

 素材のサンプル提供を始めたのは、2021年1月に設立した子会社、横河バイオフロンティア(東京都武蔵野市)。100%植物由来素材の硫酸エステル化セルロースナノファイバー「S-CNF」の製造販売に新規参入した。

<span class="fontBold">横河電機は化学プラント制御に強い(上)。技術を生かしてセルロースナノファイバー(右)など新素材事業に乗り出した</span>(写真=上:PIXTA)
横河電機は化学プラント制御に強い(上)。技術を生かしてセルロースナノファイバー(右)など新素材事業に乗り出した(写真=上:PIXTA)

 横河バイオのCNFは粉末のため、ゲル状で提供する他社のCNFに比べ、濃度調整が自在で、輸送効率が高いといった強みを持つ。化学や素材の企業にCNFを販売するほか、生産技術のライセンス供与やコンサルティングもする。

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